今ここに集中する、ということ

2日前に妻の友人から誘いがあり、昨日急遽大阪万博へ行く事になった。7月に行く予定はあったのだが、あまり予習もしておらず、丁度いい予習になった。

最近色々な余分なものを捨てていっているが、その中でマインドフルネスが自分の中でテーマになりつつある。「今ここに集中すること」らしいのだが、禅の世界にも通じる言葉だ。禅の精神がアメリカへ輸入され、逆輸入されている状態だ。逆に新しい。

でも元々日本発祥の考え方であるので、僕たちは感覚的にそのことを知っている。未来への不安や、過去への執着を捨てることにも繋がる。

ミニマリストの人たちの本を読んでいると、モノを捨てると起こる変化として、自然と未来への不安が消え、過去への執着もなくなったと異口同音に言っている。

佐々木典士さんは、未来のことを考えようとしても、うまく考えられないらしい。それだけ、今この瞬間を生きていると言える。それができたら素晴らしいことだと思う。知らず知らずのうちに僕たちは過去と未来に今を奪われている気がする。

今この瞬間を生きる、ということが上手にできなくなっているのではないだろうか?

考えてみると子どもは今この瞬間を生きている。だからあんなに元気なのだ。そして子どもに僕たちは多大なエネルギーを貰っている。あの無尽蔵なエネルギーは今この瞬間を生きているから生まれているものなのだ。

そのマインドフルネスの考え方に思いを馳せていると、自然と、万博へ行っても今を楽しもうという気持ちになり、写真をほとんど撮らなかった。最近写真の整理に時間を撮られて頭を悩ませていたというのもあるが、今まで意味のあるのかないのかわからない写真をとりあえずパシャパシャと撮っていた。何の疑問も持たずに。今まではシャッターチャンスを逃さないようにとスマホを片手に歩いていたが、スマホは鞄の中にしまった。それだけでも両手が空いて、景色に集中できた。ちょっとしたことだが、なんだか清々しい気持ちになれたし、本当の意味で空気感や雰囲気を楽しめた気がする。SNSにアップしたり、後で見返すという未来を捨てることで、今に集中できる。日常生活にも少しずつマインドフルネスを取り入れたい。