昨日直属の上司に会社を辞める意向を伝えた。今朝の気分は昨日の晩と違って開放的だ。なんだかほっとしたような、全てが他人事のようにも思える変な気分だ。俯瞰しているというのか。冷静に見ているというのか。昨日の晩は興奮していたのだろうか。それもよく分からない。昨日の夜は今ほどの開放感はなかった。遂に言ってしまった、というむずがゆい思い。良かったのだろうか、というかすかな不安。達成感もあったが、出来ると分かっていたことなので、それ自体は勝率99%の試合が終わっただけで、無事に終わったなという感じだった。
でも今は清々しい気持ちだ。不安も達成感も消え、開放感が残った。頭はクリアでスッキリしている。とりあえずは一段落という所だ。
人生における一大決心。自分で決めたことだ。この先大変なことが起こっても全ては自己責任。自由と責任は表裏一体の1枚のコインだ。そのコインを僕は手に入れた。確かに責任は重い。でも全て自分で決められる自由に伴う納得感のある責任だ。
一日24時間の使い方を全て自分で決められる。これほどの贅沢があるだろうか。お金持ちならぬ時間持ちだ。自己啓発セミナーで良くある質問「お金も時間もあったら何をしたいか?」という問いが、妙にリアルに感じられる。今まではどこか他人事として空想していたのだと気付いた。フリーランスになると、文字通りやろうと思えばなんでも出来る。責任さえ取れれば。
人生のコントロール権を握っている人の方が幸せを感じやすいという実験結果があるらしい。それは直感的に正しいと感じる。人生の手綱を自分が握っているという事実。それが納得感に繋がるのだと思う。
会社に属しているというだけで、無意識のうちに諦めていた事がいかに多かったのか、少し考えただけでどんどん湧き出てくる。身震いする程だ。まだ会社を辞めるのは半年以上先ではあるが、上司に伝えたことで一気に踏ん切りがついた。可能性の扉が開いた思いだ。まだ人生これからだ。
45歳という人生の折り返し地点。よく考えるのは半分水が入ったコップの事。「もう半分しか残っていない」思考から「あと半分も残っている」思考へのシフト。これがリアルに起きるのがフリーランスになるということかも知れない。