経験=価値

好きなことを仕事にできればいいな、と思ったことは誰もがあると思う。会社を辞めてフリーランスになりたいと思う理由は、どうしてもやりたい仕事が別にあるのか、今の仕事に不満があるかのどちらかだろう。

ただ、実際にはそう簡単に好きな仕事、嫌いな仕事、を別けられるわけではない。仕事の中でも好きな部分、嫌いな部分があるだろう。

僕の場合、副業でせどりをやっているのだが、せどりというのは商品を安く仕入れて高く売るビジネスで、悪く言うと転売ヤーだ。

転売ヤーというのは世間のイメージはあまり良くないが、せどり自体は真面目なビジネスで、ものを売るという最もシンプルなビジネスモデルとして、サラリーマン以外でお金を稼ぐにはちょうどいい。

せどりのステップは大きく3つ。

1.仕入れ

2.出品

3.発送

いちばん面白いのは1の仕入れだ。これは人によるかも知れない。仕入れはいかに安く仕入れるかというゲームでもある。男性の狩猟本能がそうさせるのか、お宝探し的な要素もあり楽しい。

2の出品は仕入れた商品をどのように売るかというマーケティング的な要素があり、これも重要だが、少しハードルが上がる。この段階で上手く売れる人は売上を伸ばしていく。

3の発送は単純作業だ。誰でもできる。できれば外注化して効率を上げていくのが良い。

こういった要素に分解していくと、好きな仕事でも好きな部分と苦手な部分があることに気付く。

僕の場合は2の出品がまだ弱い。この部分を強化していくことがこれからの課題だ。

好きな仕事、と一口に言っても、その仕事の好きな部分だけではなく、苦手な部分もしっかり見ていかないといざやってみてから、あ、何か違ったな、となる可能性もある。

そういう意味でサラリーマンをしながらフリーランスの体験ができる副業はおすすめだ。何事もやってみないと分からないことがある。お金を稼げなくても、経験値が得られるのは大きい。100円しか稼げなくても、売った経験という目に見えないものにも価値はあるのだ。